では続いて、職場いじめの基礎知識(っていう表現もなんだか変ですけど)についてお話ししましょう。もしかしたら、「職場いじめ? なにそれ?」という方だっていらっしゃるかもしれませんからね。
たしかにそれは表に出にくいものであり、へたをすると「そんな大人げないものがあるわけないじゃないか」「被害妄想だ」「自分の能力のなさを人のせいにするな」などの反感を呼びかねません。それほど、一般常識からかけ離れたものであるということです。
でも学校であろうが職場であろうが、複数の人がそこにいる以上、いじめは生まれるものなのです。理屈ではわかっていましたけれど、この一年でいやというほどそれを痛感しました。
複数の人間が存在する場においては、ましてやそこに上下関係や主従関係があるとすればなおさら、いじめは生まれるものなのです。つまり職場とは、むしろいじめに格好な場であるわけです。
そして、職場いじめの大半は「モラルハラスメント」という言葉の範疇におさまります。もとをたどればフランスの精神科医が提唱した言葉なのだそうですが、早い話が「精神的暴力」。外傷が残ってバレやすい肉体的暴力ではなく、言葉や態度によって相手を精神的に追いつめていく陰湿な手段です。学校内でもそうですが、現代のいじめはこちらが主流ですね。それだけ、社会が病んでいるということなのかもしれませんが。
そして、モラルハラスメントはいくつかの種類に分かれます。そのなかで、職場いじめとリンクするものについて次ページで触れましょう。
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